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ルカによる福音書7:11~17「泣かないでいなさい」

9月26日、ルカによる福音書7:11~17「泣かないでいなさい」
百卒長の僕が奇跡的に癒された「そののち、間もなく」のこと、イエスの一行はいつも以上に意気揚々と歩いていたことでしょう。まさに命と喜びに満ちあふれた行列です。そんな一行が、ナインの町の門から出てきた葬列とばったり鉢合わせしました。夫を失った後、精神的・経済的・社会的に唯一の支えであったひとり息子を亡くして葬りに行くやもめの、まさに死と悲しみに満ちあふれた行列です。
イエスはやもめを「見て」、ご自分のほうから近づき、内臓が揺り動かされるほど、まるでご自分の悲しみのように「深い同情を寄せられ」、「泣かないでいなさい」と言われました。人々が「神はその民を顧みてくださった(訪問する、の意)」と言うように、イエスは悩み悲しむ者を訪れて顧み、親身に寄り添って下さるお方です。イエスは「悲しみの人で、病を知っていた」から(イザヤ53:3)、「罪は犯されなかったが、すべてのことについて、わたしたちと同じように試錬に会われた」から(ヘブル4:15)、「わたしたちの弱さを思いやること」ができるのです。その後イエスは「近寄って棺に手をかけ」、「若者よ、さあ、起きなさい」との一言でひとり息子を生き返らせ、母親にお返しになりました。
イエスは全人類の罪を背負って十字架につけられ、神にさばかれて死なれましたが、三日目に復活して罪と死を打ち破られました。悲しみに沈むとき、試練や困難に襲われるとき、復活のイエスは近づき、「見て深い同情を寄せられ、『泣かないでいなさい』と」、絶望の「棺に手をかけ」、再び立ち上がらせて下さいます。信仰者もいずれ召されますが、再臨時、「さあ、起きなさい」との御声を聞いて復活し、天国で世々の聖徒たちと共に永遠に生きるのです(黙示録21:3~4)。