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マルコによる福音書8:14~21「パン種警戒警報②」

2021年3月21日、マルコによる福音書8:14~21「パン種警戒警報②」
四千人の給食で「残ったパンくずを集めると、七かごになった」のに(1~10節)、「弟子たちはパンを持って来るのを忘れ…舟の中にはパン一つしか持ち合わせがなかった」ので、「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種とを、よくよく警戒せよ」とイエスに言われると、「パンを持っていないため」叱られたと考え、「互に論じ合っ」ていました。弟子たちはパンの奇跡を二度も目撃していながらイエスの力を忘れ、思い煩いのパン種が心の中で膨らみ、争いにまで発展したのです。
五千人の給食では(6:33~44)、弟子たちは環境の悪さ・時間の遅れ・問題の大きさ・能力の不足ばかりに目を奪われ、天地万物を創造された全能の神を見失っていました。しかしイエスは、問題の大きさに目を奪われたり振り回されたりはなさいませんでした。今手元にあるものに目を留め、そして何よりも「天を仰いで」神に信頼されました。
全能の神を度外視して、自分の力だけを頼りに生きるなら、思い煩いが生じてこないはずがありません。マイナス思考に陥って心がカサカサになり、周りに当たり散らすようになるのが関の山です。イエスはそんな弟子たちや私たちに、これまであなたの人生の上にも神の恵みのみわざが何度もなされてきたではないか、そうした神の恵みを「思い出さないのか」と語りかけておられます。神に信頼しきることのできない「パン種」、自分の力で何とかしようと頑張る「パン種」を早く取り除いていただかないと、心は思い煩いに占領されてしまいます。「風邪をこじらせると長引きます。心が重症になる前にも、芯から温めてくれる『こころのごはん』が必要です」(宮葉子師)。