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マルコによる福音書8:14~21「パン種警戒警報①」

2021年3月7日、マルコによる福音書8:14~21「パン種警戒警報①」
四千人の給食で「残ったパンくずを集めると、七かごになった」のに(1~10節)、「弟子たちはパンを持って来るのを忘れ…舟の中にはパン一つしか持ち合わせがなかった」ので、「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種とを、よくよく警戒せよ」とイエスに言われると、「パンを持っていないため」叱られたと考え、「互に論じ合っ」ていました。
ほんの少量であってもパン生地全体に浸透して膨らませる「パン種」は、聖書では多くの場合、悪影響の象徴として用いられています(マタイ13:33「天国は、パン種のようなものである」は例外)。パリサイ人は、律法を具体的に規定した口伝律法を人一倍忠実に守ることで神を敬っている気になっていましたが、それは「口さき」だけのことで、「その心はわたし(神)から遠く離れている」、仮面をかぶって義人を演じる「偽善者(俳優、通訳、の意)」でした(7:6~7)。ヘロデは「兄弟ピリポの妻ヘロデヤ」と略奪結婚したことをバプテスマのヨハネに糾弾されながらも、「その教を聞いて非常に悩みながらも、なお喜んで聞いて」いました。しかし残念ながら、ただ聞くだけで、自分の生活に当てはめて悔い改めようとまではしませんでした。その結果、王としての地位や面子を優先してヨハネを処刑しました。パリサイ人の律法主義、ヘロデの世俗主義・優柔不断を警戒せよ、とイエスは言われたのです。
わずかの「パン種」であっても、放置しておくといつの間にか悪影響を受け、深刻な問題になりかねません。悪いパン種に気づいたら即刻取り除くことです。良いパン種である神の言葉が魂の隅々にまで浸透するなら、大きく膨らんで神の恵みを指し示すことでしょう。