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マルコによる福音書4:26~29「おのずから実を結ぶ神の国」

2019年11月10日、マルコによる福音書4:26~29「おのずから実を結ぶ神の国」
①おのずから成長する神の国
大地にまかれた種が知らないうちに芽を出し、「おのずから(新改訳2017「ひとりでに」)実を結」ぶように、神の国(神の恵みによる支配)も人間の思いや力の及ばないところで「おのずから」成長していきます。「成長させて下さるのは、神で」(Ⅰコリント3:6~7)、しかもただ成長するだけでなく、「かまを入れる…刈入れ時」、神の国完成の時が必ず来ます。
②心の中で成長する神の国
イエスを信じる者の心の中に到来した神の国も(ルカ17:21)、「おのずから」成長し、実を結びます。御言葉の種にはいのちがあるからです。
③世の中で成長する神の国
イエスはこの譬え話を、熱心党の誤り(武力によってローマ帝国を倒し、神の国を建設する)を正すために語られたのかもしれません。私たちにも、神を押し退けて自力で神のわざをなそうとする熱心党的傾向がないでしょうか。確かに人間の側にも、祈ることや良い証詞を立てること等、なすべき責任があります。しかしたとえそれらがなくても、悪条件下であっても、神の国は「おのずから」成長していくもので、私たちには計り知れない神の領域です。また、当時イエスの弟子たちはごく少数で、神の国がなかなか成長しないように見える中、弟子たちを励ますための譬え話でもあったでしょう。ただひたすら信じて待つ他ない夜のような時もあります。しかし「おのずから」「ひとりでに」夜も昼も着実に進展していく神の国の生命力を信じて、なすべきことをなしたなら、あとは忍耐して神の時を待ち望むことです。