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ヨハネの第一の手紙2:7~11「古くて新しい戒め」

2016年6月19日、ヨハネの第一の手紙2:7~11「古くて新しい戒め」
「兄弟を愛する」という戒めは、「古い戒めである」(レビ記19:18)と同時に「新しい戒め」でもあります。イエスご自身も「わたしは、新しいいましめをあなたがたに与える、互に愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互に愛し合いなさい」(ヨハネ13:34)と言われました。その鍵は「わたしがあなたがたを愛したように」にあります。「わたしたちがまだ弱かったころ…不信心な者…まだ罪人であった時…敵であった時」(ローマ5:6~10)、「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛し」、その愛の証拠として「わたしたちの罪のためにあがないの供え物として、御子をおつかわしにな」り(4:10)、十字架と復活による救いを完成されました。十字架上で命を捨てるほど私たちを愛して下さったイエスの愛が、兄弟姉妹を愛することの根源・原動力であるゆえに、「新しい戒め」なのです。
「わたしたちは言葉や口先だけで愛するのではなく、行いと真実とをもって愛し合おうではないか」(3:18)と言われても、そうできないことを素直に認めて十字架を仰ぐとき、「わたしはキリストと共に十字架につけられた。生きているのは、もはや、わたしではない。キリストが、わたしのうちに生きておられるのである」(ガラテヤ2:19~20)との御言葉が成就し、「聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれ」(ローマ5:5)、兄弟を愛することができるように変えられます。「近ごろ、誰に言われるでもなく、人々はこの修道院のあたりに何か特別な雰囲気が漂っているのを感じるようになりました。五人の年老いた修道士たちが互いを敬い合うことによって、敬虔な雰囲気が生まれ、それがあたりに広がっていったのです」(『こころのチキンスープ』)。